横山光昭氏直伝!年収200万円からの貯金生活メソッド スマホアプリを利用した家計管理術
家計管理のためには支出の把握が大切
消費税増税の前後でかなり話題になった「○○Pay」。その理由は、「○○Pay」自体のポイント還元率の高さと、還元率アップのキャンペーンの多さということが一つ。もう一つは、支出の記録が即座にされるという点です。今まで、電子マネーは支出の記録を確認できるのは早かったかもしれませんが、ポイント還元率が今一つでした。クレジットカードなどでも支出の確認はできますが、きちんと記録として残るのは数日から数週間後ですし、詳細はインターネットで確認するという手間がかかる他、明細が出るまで時間がかかります。「○○Pay」では、支払った後すぐに、同じアプリ内の「利用履歴」などから、どのお店で、いくら支払ったのかがわかりやすく、支出の把握という点では抜群です。家計管理にも役立ちます。
アプリに連携させる銀行口座を一本化
決済アプリも複数使うことが当たり前となるケースが多いように思います。そんな時に役立つのが、アプリに連携させるクレジットカード、もしくは銀行口座を一本化するという方法です。支出の出口が複数化していても、出口の大元が一つであれば、支出の把握はしやすいものです。クレジットカードと銀行口座の二つをアプリに連携させるという場合は、クレジットカードの引き落とし口座を、アプリに連携させる銀行口座と同一にしておくと、より支出の管理をしやすくなるでしょう。そして、銀行口座の入出金明細は、その銀行のアプリなどで確認できるよう、ネット銀行であったり、ダイレクト版を契約できる銀行であることが望ましいと思っています。すぐに入出金明細を確認できれば、いつ、いくらをチャージしたという記録がすぐに見ることができますから。チャージする金額が多ければ、無意識に使いすぎているのかなと、すぐに決済アプリでの支出の仕方を確認できます。支出のふりかえりがしやすい状況を、作ることができるのです。
金融機関のアプリで入出金明細を活用
今まで現金主義だった私たちが、急にキャッシュレス、しかもスマホアプリ決済だけで支出をすませ、それを管理するという生活は、なかなか難しいものです。家計管理の基本は、支出を手書きすることかもしれませんが、その手助けができるのが、決済アプリの履歴や、銀行の明細であったりします。クレジットカードの決済履歴も、タイムラグはありますが役立ちます。これらさまざまな決済方法を上手に活用するために、しつこいようですがお金の出所は一本に絞って管理していただきたい。そして、これと決めた金融機関が配信しているアプリなどの入出金明細を活用して、自分の支出のスピード、または使いすぎかどうかを把握してほしいと思います。支出が見えにくいキャッシュレス決済では、いかに自分が支出を把握しやすい仕組みを作るかどうかが大切です。さまざまなキャッシュレス決済と上手に付き合う仕組みを、自分が持つ銀行口座などと照らしあわせて考えながら、作り上げてほしいと思っています。
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家計再生コンサルタント
株式会社マイエフピー代表取締役
横山 光昭氏
家計のマイナス面の盲点を見つけ、無理なくできる再生と貯金の方法を紹介。厳しくも依頼者に寄り添う親身な指導内容はお金の問題だけでなく依頼者の人生までも再生させ、多くの人から共感を得ている。各種メディアへの執筆、TV出演なども行う庶民派ファイナンシャルプランナー。
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